1 – 4 お酒の席で楽しむ中国のサイコロゲーム ~ 中国人との酒の席(88の中国心得帳 | コラム)

さて、前回までのコラムで色々な乾杯のスタイルや、お酒の席ですぐに使える中国語の紹介をしましたが、もう少しお酒の席での話に踏み込んでみましょう。

お食事会のような宴席ではなく、カラオケやバーなどで飲む際にゲームとして遊ばれるサイコロのいろんなゲームを取り上げて見たいと思います。



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第一部「中国人との酒の席」

 

1 – 4 知っておくと遊ぶことがあるかもしれない?酒飲みゲームのサイコロ遊び。

ちなみに、サイコロのことを中国語では「骰子(tóuzo/トウズ)」というようですが、私が滞在していた大連では「色子(Shǎizi/シャイズ)」と言っていました。

 

まず、有名どころ。

789」というサイコロゲーム。

 

私は中国で教わりましたが、中国以外の国でも遊ばれているそうです。

 

【必要なもの】

◉2個のサイコロ

◉器(振ったサイコロが転がるところ)

 

【ルール】

(スタート時の最初のグラスには、ジャンケンで勝った人が適当な量のお酒を注ぎ、最初にサイコロを振る人を指名。)

①サイコロを2個いっしょに振る

②数字の合計によって動作が変わります↓

が二つ→誰か好きな人を指名して飲ませる
(飲み干した人が再びグラスにお酒を入れて、サイコロを振るターン)

同じ数字が二つ→ターンが逆回りになる。

◉数字の合計が好きな量のお酒を注ぎ足して、もう一回サイコロを振る。

◉数字の合計が→グラスのお酒を半分飲んで、もう一回サイコロを振る

◉数字の合計が→グラスのお酒を全部飲み干して、もう一回サイコロを振る

◉それ以外の数字→次の人の番に進む。

◉器からサイコロを落としちゃった人はグラスのお酒を全部飲んで、もう一回サイコロを振る

連続で飲む可能性が高いので、小さなグラスで遊びます。

 

次に、「吹牛(chuīniú)」というサイコロゲーム。

有没有骰子?…サイコロはある?」という会話が聞こえ、バーなどで遊んでいるのをよく見かけました。

ルールは789より少々複雑。

 

【必要なもの】

人数分のカップと1人5個のサイコロ

【ルール】

人数は、2人以上何人でも可能。

 

大雑把にルールを説明すると、他の人には見えないように各自カップに入った5つのサイコロを振って、全員分の手持ちのサイコロの出た目の総数を当て合うゲーム。

全員のサイコロの目の数が自分が口頭で宣言した数よりも多ければセーフ、少なければアウト
というゲーム。

 

①カップに入れたサイコロ(一人5個)を振って、カップをテーブルにひっくり返します。
自分のサイコロの目を他の人にみられないように中をのぞいてサイコロの目を確認。(一対も同じ数がなかったら振り直しできます。)

その中に何の数字が何個あるかを予想します。
ただし、1はオールマイティでどの数字にもなることができます

 

②親から順番に、全員のカップの中のサイコロの出た目の数の総数を考え、声に出して宣言していきます。

例えば二人でプレイしている場合は10個のサイコロのうち『サイコロの目2が3個』など。

次の人は『2が4個』または『3が3個』など出た目の数字についてか、出た目の総数か、前の人より大きい数字にする必要があります。

 

③どんどん個数が増えていき”絶対そんな数にはならないだろう”と思ったら”开(kāi)”と宣言し、全員がカップを開けます。

 

④全員のカップを開けて確認し、宣言しただけの数よりも少ない数だった場合ホラ吹きとなって負け。

もしカップを開けたのに、宣言した人の数より多ければ”开(kāi)”と言ってゲームを終わらせた人の負け。

 

⑤負けたらグラス一気飲みです。

 

⑥負けた人が次の回の親となってゲームは続きます。

 

※カップの中で振ったサイコロの目にひとつも対になるものがなく全てバラバラの場合は振り直しです。

※最初に宣言する数は、人数+1以上の数以上である必要があります。(3人なら4以上の数字から)

※サイコロの目1は、何の数字にもなれますが、親が『1が〇個』のように1の数を指定した場合、その回のゲームでは1は1のままで他の数字に変化できません。

 

最後に、名前を忘れてしまったのですが一つ、恐ろしいと感じたゲーム。

エンドレスにハマる可能性がある・・・サイコロを使ったお酒のゲームです。

【用意するもの】

小さなグラス

◉サイコロ1個

◉器

 

【ルール】

グラス6個は左から1−6の数字を当てます

最初にスタートする人から一人ずつサイコロを振り、サイコロの出た目の数字のグラスに「お酒が入っていなければ→お酒を入れて次の人の番」、「お酒が入っていたら、飲んで再度サイコロを振る」という単純なルール。

 

要は、グラスにお酒を注ぐまでずっと自分の番。(最大6杯は飲み続ける羽目になるゲーム)

 

あと、振ったサイコロが器から落ちた人は罰でグラス一つ飲んで再度そのグラスに注ぎます。

 

恐ろしいでしょう?!

ショットグラスでエンドレスに飲む羽目になると、たとえビールでもお腹いっぱいです。

 

やるときはおちょこくらいのグラスで!!

 

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